東日本大震災に対してモンゴル国から国や民間団体を通じさまざまな支援が届けられました。モンゴルと日本の絆(きずな)の一部をご紹介します
モンゴル国家公務員全員が給与1日分を義援金として日本へ寄付しました
モンゴル国では3月11日の東日本大震災で被災した日本への支援として、モンゴル国の国家公務員全員が、自らの月給の中から1日分の給与を寄付することを決定しました。
モンゴル政府より寄付された義援金100万ドルは、外国の災害に対する義捐金として過去最高額となりました。そのほか、友好親善団体、特に帰国留学生会やJICA研修員OB/OGなどが積極的に日本支援を呼びかけ、日本からの政府開発援助を受けた機関の職員からも月給の1日から5日分の寄付をいただきました。
JAICAなどを通じモンゴル国の子供たちから日本へ向けて3000通もの応援メッセージが届けられました。
東日本大地震で被災した日本に向けてモンゴル国の子供たちから3000通もの応援イラストメッセージが届けられました。
これら、モンゴルからのイラストメッセージは日本で活動するNPO日本モンゴル親善協会などを通じ日本各地で展覧会が開催されています。
2011年5月14日『ビッド・ハムトダー(私たちは共にいます)』チャリティーコンサートを開催しました
2010年-2011年
モンゴル留学生会会長ダミディンツェレン
モンゴルのことわざ、「Зовох цагт нѳхрийн чанар танигдана(困った時の友が真の友)」にならい、日本のいち早い復興を祈念し、在日モンゴル留学生会とモンゴル人協会・日本は5月14日に『ビッド・ハムトダー(私たちは共にいます)』と題したチャリティーコンサートを開催しました。
このチャリティーコンサートでは、在日モンゴル人芸術家によるモンゴルの伝統芸能と現代の歌と踊り、クラシックバレエの作品を披露しました。
またモンゴルの子どもたちが描いた絵画を展示し被災地の皆様への募金活動を展開しました。ステージでは演奏のほかJICAを通じモンゴル国から集めた日本応援メッセージをステージ上でスライド放映しました。
このチャリティコンサートで集まった寄付(23万円)とコンサートの収益のすべてを、今もなお避難所で生活する宮城県仙台市の被災者の皆様へ温かいモンゴル料理を届ける炊き出し活動のために活用しました。
モンゴル国から緊急援助隊の派遣と援助物資が届けられました
モンゴル国のレスキュー隊12名で構成された緊急援助隊が3月16日から宮城県入りし、岩沼市・名取市・仙台空港などで3日間、被災者の捜索活動を展開しました。また、モンゴル国政府からの援助物資と市民からの毛布・セーター・マフラー・帽子・手袋など防寒用衣類合わせて11トントラック1台分の支援物資を3月16日の深夜、宮城県登米市の災害対策本部に届け、石巻・南三陸・気仙沼の被災者の皆さまへ配布しました。
東日本大震災での被災者をモンゴル国へ招待しました
駐日モンゴル国大使館、MIATモンゴル航空、モンゴル観光協会は、避難生活を続けている被災者の方々をモンゴル国に招待することを決定しました。4月20日に名取市から最初の6名がモンゴルへ出発し、1週間の滞在で首都ウランバートルやテレルジ、ホスタイン・ノローなどの自然公園を訪れモンゴルの大自然と文化に触れました。
このプロジェクトは東北大学・山形大学への留学を経て、11年前にウランバートルで日本式の高等学校である「新モンゴル高校」を設立したガルバドラハ校長とMIATモンゴル航空のマルガッド日本支社長の提案により実施されました。